2021/8/5
JPCPAの丹下坂愛実です。
この記事では、使える心理学と題して、心理学と私たちの生活の関係についてお伝えします。
心理学と聞くと、どんなことをイメージするでしょうか?
「自分の心を読まれるんじゃないか⁉」
「心を見透かされそうで怖い」
「実態、捉えどころのない分野」
40年以上も前の本ですが,アメリカの心理学のテキスト (Senter & Dimond, 1976 /依田(編訳),1980)に, このような一端があります。
心理学者が 「私は心理学者です」と伝えると,相手は以下のいずれかの反応を示すというのです。
どうでしょうか?
世の東西はあれど、心理学に対するイメージは、世界的に見ても同じような感じを人は受けるようです。
一方で、心理学は、私たちの生活と密接に関係しており、世の中全ての森羅万象は、心理学で説明することができる、とも言われています。
それでは、心理学の世界を、ちょっとだけ旅してみましょう。
このように、わいわいガヤガヤと様々な音が入り混じっている中で、
「〇〇〇」自分が気になる会話や情報が、ポンと、耳に入ってきたことはありませんか?
これは、心理学で、カクテルパーティー効果と呼ばれる現象です。
何度も見たり、聞いたりしていると次第にそれに対して良い感情が生じてくる現象を、心理学では、ザイアンス効果と呼びます。
見てはダメ、立ち入ってはダメ。
ダメと言われれば言われるほど、逆に、興味、関心が強くなりませんか?
このことを心理学では、カリギュラ効果と言います。
どのケースも、一度は「経験したことある!」、「そうそうそう!わかる!」というものではないでしょうか?
ここにご紹介した3つのケースは、心理学のほんの一端に過ぎませんが、心理学がいかに私たちの生活に密着したものか、おわかり頂けたと思います。
楽しい、嬉しい、苦しい、辛い、悲しい、さみしい、腹が立つなど、こういった「感情」も心理学の分野です。
夫婦、恋人、親子、あるいは、職場の人間関係で問題を抱えている人は多いものです。
この問題の発端はどこにあるのでしょう?
「うちの夫、全然話を聞いてくれない。」
「思春期なのか、言うことも聞かない、勉強もしない。」
「あの上司、いつも上から目線」
などなど、周囲に対する不平不満、関係性、これらも全て心理学の分野と言えるでしょう。
なぜなら、そこには、自分の考え方の癖、出来事に対する感情の動き(楽しい、腹が立つ、悲しい等)が存在するからです。
「うちの夫、全然話を聞いてくれない。」
こんな時、あなたはどんな気持ちになりますか?
腹が立つ、悲しい、どうせ私なんか・・・
「思春期なのか、言うことも聞かない、勉強もしない。」
こんな時、あなたはどんな気持ちになりますか?
腹が立つ、育て方が悪かったのか、思春期だからしょうがない・・・
「あの上司、いつも上から目線」
こんな時、あなたはどんな気持ちになりますか?
嫌なタイプで腹が立つ、仕事できないくせに人には上から目線でイライラ、かわいそうな人・・・
出来事(事象)には、必ず、感情が生じています。
「あの人の考え方さえ変われば」と、自分以外の人間を変えよう、変わって欲しいと思う、その感情にこそ、解決の糸口があります。
この感情を扱っているのも心理学の分野です。
先ほどの3つの例をもう一度見てみましょう。
「うちの夫、全然話を聞いてくれない。」
「思春期なのか、言うことも聞かない、勉強もしない。」
「あの上司、いつも上から目線」
起きている出来事は同じなのに、人によって、腹が立ったり、悲しくなったりと、違う感情が沸き起こります。
では、なぜ、目の前で起きていることは同じ出来事なのに、人によって違う感情が生じるのでしょうか?
それは、その出来事の「受け取り方」が違うからです。
「うちの夫、全然話を聞いてくれない。」
<話を聞かない夫が悪い!>と受け取った場合、怒りが生じるはずです。
<またか>と受け取った場合、落胆が生じます。
<どうせ私のことなんかどうでもいいと思ってる>と受け取った場合、寂しさ、悲しさが生じるのではないでしょうか。
このように、出来事は同じでも、受け取り方が違うと、生じる感情にも違いが出てきます。
これが個々の違い、つまり、「自分を知る」ということに繋がっていきます。
これも心理学の分野です。
心理学は、私たちの生活と切っても切り離せない関係性にある、ごくごく身近なもの、ということがおわかり頂けたと思います。
私たちは例外なく誰もが、「幸せに暮らしたい」、そう願っています。
「幸せな暮らし」と言っても、一人ひとり容姿が違うように、幸せな暮らしの定義も人の数だけあります。
そこに、生きづらさや問題が生じます。
みなさんも、親、兄弟、学校、職場と一度はトラブルを経験しているはずです。
問題を見事にクリアし、プラスに変えて生きていけるのであれば、何の問題もありません。
しかし、どんなやり方をもってしても解決できない、そういう問題に直面している場合、今までのどのやり方も通用しないのです。
今までの経験の中に答えはないのです。
正確に言うと、経験の中に答えはあるのですが、その見つけ方がわからないのです。
なぜか?
今まで一度も習ったことがないから。
それだけです。
野球を例に挙げてみましょう。
ボール、グローブ、バット、この3つがあれば、野球はできます。
では、どうずればホームランを打てるようになるのでしょうか。
何千回もの素振り、トスバティング、実戦形式でのバッティング練習、練習試合、はたまた、公式戦。
バッティングという様々な経験をすると、ホームランは打てるようになるのでしょうか。
しないよりはした方が打てるようにはなるでしょう。
しかし、実際は、自分のバッティングを見て、修正の仕方を教えてくれるコーチがいて初めて、自分のバッティングの癖がわかり、打ち方、ボールの選び方がわかり、結果的に、ヒットやホームランの打ち方がわかるようになります。
私たち人間の心も全く同じことが言えます。
当協会では、その人一人ひとりの今までの過ごしてきた人生の中の、どこの、どの部分に解決の糸口が隠されているのか、つまり、
と、学校や社会では学ばない方法により、あなたの理想の「幸せな人生」へと導いていきます。
執筆者:日本実践コミュニケーション心理学協会 代表理事 丹下坂愛実
心理職唯一の国家資格『公認心理師』。
児童心理学士。
大学では、社会心理学、人格心理学、犯罪心理学等、幅広く心理学を学ぶ。
卒業後、公立の小学校の勤務を経て、2006年、「カウンセリングMaNa」設立。
17年間で接したクライアントは9,000人を超える。
発達障害、不登校、職場・家庭・恋愛・人生の悩みと、クライアントが抱える問題は多岐に渡る。
そのクライエントが抱える生の悩みを詳細に分類、分析、体系化して作り上げたコミュニケーションを主体とした各種講座は、男女、年齢問わず、幅広い層の支持を得る。
受講者一人ひとりの想いに寄り添いつつ、会場全体を一つにまとめていくその手腕、そしてその温かさは、受講者の心に深く沁み込んでいく。
【札幌】10. 6(日)満席
【札幌】11.17(日)満席
【札幌】 1.11(土)
【函館】 2. 9(日)
【東京】 2.16(日)
【札幌】 4.13(日)
【東京】 4.19(土)
【大阪】 6. 1(日)
【札幌】11. 16(土)・17(日)満席
【函館】11. 23(土)・24(日)満席
【札幌】 1. 12(日)・13(月)
【函館】 6. 14(土)・15(日)
【東京】 7. 5(土)・ 6(日)
【札幌】 2025年 3~6月
【東京】 2025年11~2月
【札幌】10. 6(日)満席
【札幌】11.17(日)満席
【札幌】 1.11(土)
【函館】 2. 9(日)
【東京】 2.16(日)
【札幌】 4.13(日)
【東京】 4.19(土)
【大阪】 6. 1(日)
【Zoom】12月~ 2月 満席
【Zoom】 4月~ 6月
【札幌】2025年11月・4月
【東京】 2025年1~4月
【東京】2025年3月8・9日
【札幌】 5.26(日) 満席
【函館】12.14(日)
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