『心が思い通りになる技術 NLP：神経言語プログラミング』著者 原田幸治講座
心理援助講座上級編

スーパーバイズとは、経験のある人が未経験の人に、幅広くアドバイス・指導することです。
指導する側をスーパーバイザー、指導される側をスーパーバイジーと呼び、心理分野にとどまらず、福祉、教育、介護など様々な分野で用いられています。
 

学問分野なので、論文指導や研究指導のほか、技法としてもスーパーバイザーが行っている技法をそのまま100％伝授する形態が一般的です。

ですから、スーパーバイジー側の個性や好み、能力。
あるいは、置かれている状況といったことは考慮されません。

「この流派のこの技術は、こういうやり方」というスーパーバイザーが伝えてくることを、そのままインストールすることが期待される訳です。
 

スーパーバイザーの能力が高ければ高いほど、「どうしてそんな発想が思いつくのだろう」、「どうすればあんなことができるのだろう」と驚きも大きくなります。
憧れもまた、大きくなることでしょう。

とはいえ、スーパーバイザーの考える正しいやり方を、100％身につけるのは簡単ではありません。

それに加えて、人には個性があります。

たとえば、あなたは情熱的な方なのか。
それとも、冷静なタイプの方なのか。

あるいは、詳細に捉えるのが得意なタイプなのか。
それとも、「ようするにこういうこと」と全体を捉えるのに秀でているのか。

ですが、一般的な心理分野でのスーパーバイズでは、こうした個性や特性、好みや能力を活かすという視点はおざなりになりがちです。
スーパーバイザーとあなたの個性や好みが同じであるかどうかにかかわらず、スーパーバイザーと同じことをするように求められてしまうからです。
 

そのため、いつまで経っても辿り着けないもどかしさを感じたり、「あの人は天才だから、凡人の自分には無理だ」と諦める結果にもなりかねない側面があります。
 

正しい心理援助があるのではない。

一人ひとりの個性を踏まえ、本人のやりたいことや身につけたいこと、その人の目的に合わせたトレーニングを行っていくのが原田幸治の信条。

なので、スーパーバイズの内容が、あなたの個性や希望に沿わないということはありません。
今のあなたの能力では手をつけられないということもありません。
 

「なりたいあなた」、「実現したいあなた」を決めるのはあなた。

それを実現するための具体的方策を教え、トレーニングしていく。
それが、原田幸治のスーパーバイズのスタイルです。