“トレーナーの個性”は、具体的にセミナーのどこに関わるのでしょうか?
私たちは自分たちのセミナーだけでなく、他のところの評判も様々な経緯で耳にしてきています。
その中にはNLP自体についての感想や、セミナー内容についての意見ではなく、もっと全体的なものもありました。
目次
1.トレーナーの個性が影響するところ
2.どうやってトレーナーの個性を確認するか?
① 実際に会ってみる
② トレーナーの著書を読む
③ 事前問い合わせ
④ 経歴を調べる
A.トレーナーの個人的な背景
B.トレーナーの経歴
❶経営者
❷会社員
❸研修講師
❹先生
❺コーチ、カウンセラー、セラピスト
❻ボディワーカー
3.まとめ
それは、こんなご意見です。
「セミナーの内容は良かった。素晴らしい仲間にも出会えた。NLPを選んだ自分を褒めてあげたいです。でも…」
などなど…。
一部は私たち自身へのフィードバックとして、さらには同僚のトレーナーへの意見として、あるいは別のセミナーで遭遇したケースへの感想として耳にしてきたものです。
トレーナーの個性が、
さまざまなところに反映されます。
こうしたセミナー全体の様子が、受講するあなたの体験すべてに直結するのです。
できるだけ参加者の期待に沿えるようにとは心がけますが、トレーナー本人の考える「いいセミナー」は全員の考えと同じわけではありません。
トレーナーにとっての「当たり前の言動」が、全員にとっての当たり前でもありません。
全員に合わせることは不可能でしょう。
だからこそ、あなた自身が安心して快適に、それでいて自分の可能性を広げていけるような学びの場を、自分自身で探してもらいたいのです。
そのためにトレーナーの個性を事前に知っておくと安全だというお話です。
トレーナーの個性として知りたいのは、セミナー中の振る舞いでしょう。
ですから理想は、そのトレーナーのNLPのコースを見学することだと言えます。
それなら実際の様子を確認できますし、気がかりなところは質問できるはずです。
同じトレーナーが担当する別のセミナーに参加してみるのも1つの確認方法です。
ただ私たち自身がそうであるように、セミナーの種類が変わると進め方や説明の仕方は変わることがあります。
ここでは人柄に注目しておくほうが無難かもしれません。
また、いわゆる「体験セミナー(入門セミナー)」や「説明会」は、むしろ注意が必要です。
実際にあなたが参加するコースを担当するトレーナーが、その場にいるとは限りません。
気がかりなことを直接、詳しい人に質問する機会ぐらいに捉えておくのが安全ではないでしょうか。
トレーナーの書いた本からは、そのトレーナーが大事にしているところが感じとれます。
内容の整理の仕方なども、セミナー構成の参考になるかもしれません。
ただし私たちも個人的に体験したことがありますが、「トレーナーの著書を読んで、その本人から学べるのを期待して参加したら、結局ほとんど接点が無かった…」という残念な事態もあるようです。
複数のトレーナーがいる大きな組織では注意が必要なところです。
また、「トレーナーの著書を読んで参加してみたのに、本とは随分と印象が違って驚いた」という意見も少なくありません。
(※商業出版された本は編集者に手直しされていますから、著者のセミナー中での話し方とは異なりやすいようです)
できることなら著者であるトレーナー本人に会っておきたいところです。
電話やメールでの問い合わせも、残念ながらトレーナーの個性を把握するのには適していません。
大きな組織ほど問い合わせ担当は、いわば営業のプロのような人たちになります。
「電話で相談した人の感じが良かったから選んだのに…」という可能性も否定できません。
中には問い合わせに対応してくれた人が、そのコースのNLPを受講していない場合もあります。
セミナーの様子や、そのコース独自の特徴、トレーナーの個性までを教えてもらうのは期待しにくいかもしれません。
ですから私たち個人の想いとしては、できる限り実際のセミナーを見学するのがオススメです。(そう言いながら、私たちのセミナーでは現時点で見学の機会を提供できていないのですが…)
とはいえ見学が難しいことも多いでしょう。
いくつものコースに足を運ぶのも大変かと思います。
そこでホームページだけからトレーナーの個性を把握する方法を紹介しておきます。
トレーナーの経歴やプロフィールを読むやり方です。
チェックする観点として、次の2つが参考になると思います。
A.『トレーナーの個人的な背景』から、『トレーナーの人柄や性格』をチェックする
B.『トレーナーの経歴』から、『セミナーの進め方や雰囲気』をチェックする
「どうして、そのトレーナーがNLPをやったか?」の背景となるところです。
ここから『トレーナーの人柄や性格』をうかがい知ることができます。
NLPに興味をもった事情については、トレーナーのプロフィールや、NLPについての想いなどが書かれたページを読むのが便利でしょう。
すると、
あたりが書かれているはずです。
この情報から、トレーナーの原点や原動力を想像してみてください。
厳しい表現になりますが、率直にいえば、
が反映されます。
例えば私たちは、カウンセリングや心理援助の講座を多く開催しており、実際にカウンセラーとしての活動もしています。
ですが(だからこそ)、私たちは自らが人間関係に悩み、傷ついてきた背景があります。
その分、人に優しくしようとして、逆に傷つけてしまった経験もあります。
それが私たちのコンプレックスの部分です。
この原点を克服しようとしてNLPに踏み出したわけです。
それ以降ずっと、自分自身の弱さと自分勝手さに向き合い、「どうしたら優しくなれるのか?」と問い続けながら研鑽してきたつもりではいます。
しかし人間は、いつまでも不完全なものなのでしょう。
今もなお、自分の弱さを思い知らされ、心の癖が動いてしまうときを実感します。
これらの傾向がセミナーにも出てしまうのは、私たち自身のコンプレックスや過去の心の傷が関係しているのです。
その反面、私たちは人付き合いが苦手だとは感じてきていません。
そちらにコンプレックスはない。
むしろ八方美人で、誰からも嫌われないように、他人に気を遣いながら無難な関係を作ってきたように思います。
ですからトレーナーとして人前で話すことにも苦手意識が小さく、緊張したり、オドオドしたりすることも少ないのでしょう。
技術や慣れで克服したところもありますが、最初から「コンプレックスがない」ことで得をしている部分だといえます。
また、あまり私たちには学歴コンプレックスや、人から認められたい願望もないようです。
そのため権威を求めたり、学術知識を引用したり、資格の数で箔をつけようとしたりはしない傾向があります。
「NLPの素晴らしさを世界に広めたい!」などのポジティブな願いも、経験の長さからか、減ってきてしまっています。
さらにはセミナー業界ではありがちな
といった願望も、私たちとは無関係のようです。
この点は大部分のNLPセミナーに関連しますから、具体例として少し掘り下げてみます。
仮に私たちが…、
そういった過去がコンプレックスになっていたとしたら、私たちは自分を認められるような活動スタイルをしていたかもしれません。
正直なところ、そんな時期もありました。
セミナーがパフォーマンス的だったり、技術や知識をひけらかそうとしたり。
多かれ少なかれ、誰にでも承認されたい欲求はあるものです。
ただ、欲求の程度にはコンプレックスを含んだ過去の経験が関わっている、という話です。
私たちの傾向としては「自分の存在価値を示す」ための原動力が弱いらしく、そのためセミナーの進め方も『受け身』になりやすいのだろうと分析しています。
『受け身』というのは「トレーナーがやりたいことをやる」のではなく、「求められているようにやる」ということです。
参加者の受講動機に合わせて内容を変更することもあれば、質問への対応に予定以上の時間をかけたりすることもあります。
これは裏を返すと「強い信念がない」「ビジョンが弱い」ことにもなります。
つまり「自分の存在価値」と結びついた原動力は、その人の『想いの強さ』を反映しているともいえるわけです。
この傾向を強く持っているトレーナーはセミナーに対しても、人間関係に対しても、人生に対しても、強い信念を持っていて、「こんな世界にしたい!」というビジョンも明確なものです。
『受け身』ではなく『能動的』です。
そして自分という存在感がトレーナーとして発揮されますから、個性的で魅力的です。
キャラが立っているからファンがつきやすい、ということでしょう。
トレーナーが中心となって、全体をリードするようにセミナーが進行する傾向があります。
放任的で自由な雰囲気というよりは、グイッと引っ張ってもらえるような頼り甲斐を感じるかもしれません。
トレーナー自身の華やかさとセミナーへの想いの強さから、トレーナーが立つ空間は、さしずめ「ステージ」のようです。
受講生は「観客席」に座ってステージを眺めるような印象を受けるかもしれません。
トレーナーに対しての憧れや敬意が生まれたりもしやすく、トレーナーの登壇のタイミングで拍手が湧いたりするのも良くある光景です。
こうした『受け身』か『能動的』かの違いはセミナーの個性であって、どちらにも一長一短があります。
それ以上に、受講するあなたの好みに合うかが重要なはずです。
ということで、トレーナーがNLPをやるようになった個人的な事情から本人のコンプレックスに注目すると、セミナー中のトレーナーの人柄が想像できる、といった話でした。
他の人のコンプレックスを分析するのは気が引けますから、これ以上を詳しく書くのは控えておきます。
ですがNLPの観点からしても、コンプレックスがその人の振る舞いに影響するのは確かなところです。
過去にコンプレックスがあった範囲では、強いコダワリを示したり、過剰なアピールをしようとしたりしがちです。
逆に現在でも苦手意識を持ったままだったり、感情的な不安定さを見せたりするのも少なくありません。
トレーナーの心が大きく動き、不安定な心情になるときには、セミナーの雰囲気が大きく揺れ動くものです。
逆にコンプレックスから生まれる想いの強さに、あなたが共感して惹きつけられるときもあるでしょう。
いわゆる性格や人柄としての個性が、自分の好みとあっているか、プロフィールから探ってみるのもいいのではないでしょうか。
仕事や学歴など、履歴書に書かれるような経歴も、トレーナーのプロフィールに示されることが多いものです。
これらの経歴は、セミナー進行や雰囲気づくり、話し方などに、大きく影響する傾向があります。
こちらは人柄としての影響の話ではありません。
そのトレーナーの過去の経験から作られた「教えるって、こういうもの」という本人特有の“常識”からの影響です。
学校や塾で聞いてきた授業、会社でのプレゼンテーション、社員研修や専門分野のセミナーなど。
「教える」ことや「人前で話す」ことが、一般的にどんなものか?というイメージを誰しも持っています。
トレーナーがセミナーをやるときには、本人にとって当たり前の「教え方」、「話し方」をしがちになるものなのです。
私たち自身に関していえば、これらの当たり前の基準を振り返ってチェックして、目的に沿った形に修正してきたつもりでいます。
それでも例えば、説明の仕方や、言葉の選び方、話の構成などは、過去の経歴の影響を避けられません。
具体的にいえば、当セミナーを担当するトレーナー(原田幸治)は理系の学生時代を過ごし、研究職として企業で働いていた経歴があります。
そのため当初は「人前で話す」といえば研究成果のプレゼンテーションのようなイメージを持っていたものです。
その傾向が減った今でも、説明の論理的な流れや、話すときの接続詞の使い方などは、理系の経歴の影響が目立つところかもしれません。
逆に研究者は専門外の人を相手に説明することも多いため、相手に合わせて説明の仕方を変えることも求められます。
このトレーニング経験はむしろ、今でもそのまま役立っていそうです。
ということで、プロフィールにある経歴からも、そのトレーナーの教え方や話し方のスタイルが汲みとれる、といった話です。
もう少しだけケースを分けて具体例も紹介してみます。参考にしてみてください。
トレーナー本人が経営者であったり、ビジネスのコンサルタントだったりするケースは意外と多いようです。
組織に所属するトレーナーと異なり、売り上げや経費、集客への意識が強いといえます。
トレーナーとしての対応においても、受講生を「顧客」として捉える『顧客意識』が高くなりがちです。
何に対して対価をもらっているかを考慮して、プロとしてサービスする範囲が明確に区別されることがあります。
例えば、休憩時間は質問に答えない、質問内容によっては別の講座を勧める、などでしょうか。
他のセミナーや商材をアピールする機会も含まれ、リピーターになってもらうための工夫も様々です。
堅実にビジネスをしていて、対価以上の価値をセミナー内容以外の部分でも提供してくれる一方、顧客として相応しいかどうかの線引きがなされる可能性も否定できません。
「お得意さま」として受け入れてもらえると、心地よいサービスを体験できそうです。
現時点で組織に所属してトレーナー活動をしている場合、また過去に会社に勤めていた経験がある場合です。
一般的な社会常識を身につけていることが多く、セミナーにおいても「公の場」という意識をしがちです。
これは、経営者がトレーナーをしたときに「自分の場」として振る舞いがちなのと逆といえます。
経営視点を持たないため、売り上げを考えるよりも、目の前にいる受講者のメリットを優先しがちです。
「どうしたら他のセミナーにも来てもらえるか?」と工夫するより、「どうしたらこのセミナーで満足してもらえるか?」を工夫することも多いようです。
また、常識的である反面、経営者のトレーナーが発揮するほどの存在感やリーダーシップは期待しにくい可能性もあります。
会社員の経歴だけで決まるものではありませんが、“社会人らしさ”や“一般常識”ようなものを気にする人はチェックしてもいいかもしれません。
企業の研修で教える仕事のことを言っています。
研修を行う場所が、顧客にあたる会社の中だというのが特徴です。
いわゆる「アウェー」の場所で教えることに慣れている経歴です。
初対面の人たち相手に、社会人として失礼のないように振る舞えます。
初対面のケースが多いばかりか、“外部の人”として参加者から距離を取られやすい立場でもあります。
さらに研修の参加者には、上司の命令で仕方なく受けさせられる人も含まれます。
修羅場をくぐってきている、ということです。
そのため打たれ強さがあり、どんなときでも自分の振る舞いをコントロールできる傾向があります。
想定外の事態にも落ち着いて対処してくれるでしょう。
セミナーの進行も予定通りで、時間管理もしっかり。
内容も、教え方もキッチリした印象がありそうです。
セミナーが順調に進むように、受講のルールが設定されていることもあります。
人によっては堅苦しさを感じるかもしれません。
また、打ち解けづらい環境での研修に慣れているせいか、参加者との距離感も保たれがちです。
参加者同士が打ち解けるための「アイスブレーク」と呼ばれる作業を好んだり、参加者同士での意見交換の時間をよく取ったりしますが、
その一方でトレーナー自身は、外から参加者を眺めるような構図になることも多い印象です。
この経歴が長いトレーナーが担当するコースでは、もしかするとNLPトレーナー自身があまり心を開いてくれないように感じる人もいるかもしれません。
研修先に出向いて教える研修講師とは逆に、自分の所属するスクールの中で教える仕事のことを示しています。
「ホーム」で教えることが大半のケースです。
社会人として“よそ行き”の振る舞いは、あまり求められない傾向があります。
いつも通りの場所で安心して教えることに慣れていると言えるでしょう。
継続的に参加する生徒たちを相手にすることが多く、生徒は原則として自らスクールにまで足を運んでいる側です。
研修講師ほどの工夫はしなくても成立する環境かもしれません。
特に日本の教育現場は「先生が教える」という一方向性のスタイルが多い印象です。
大人数を相手に教える場合には、さらにその傾向は強まるでしょう。
この経歴が長いとNLPのトレーナーとしても、教える・説明する側面が強調される可能性があります。
受講生側からすると、「講義を聞いて、実習の手順を説明されて、自分たちで実習に取り組む」といった印象を受けるかもしれません。
説明は分かりやすく、また慣れから生まれる自然体な安心感もありそうです。
トレーナー自身が教育熱心であることも多く、熱く大切な話を聞けるのも期待しやすいところです。
コミュニケーション技術を用いて他者の心理面の支援をする仕事です。
話を聞いて、悩み解決や目標達成のための相談に乗ります(相談援助)。
NLPの発端が心理療法にあることや、NLPの開発したテクニックが相談援助の場で直接的に利用できることから、NLPトレーナーと兼任しているケースが多く見受けられます。
相談にのる仕事は様々ですが、コーチ、カウンセラー、セラピストには特有の思想が共通して見受けられがちです。
それは「答えは本人の中にある」という考えです。
対比として医療系の問診、福祉の相談、ビジネスのコンサルティングなどでは、困りごとを明確にした後で、専門家からの提案がなされます。
薬や治療法、サービスや制度、経営改善のためのアドバイスなど、専門家の側が解決案を示すわけです。
一方、コーチ、カウンセラー、セラピストは、困っている本人が解決策を見出せるように支援するのです。
そのため「アドバイスしてはいけない」と教えられることも多く、本人の「気づき」を重視します。
心の面で困っている人は、まずその苦しみを分かってもらいたい気持ちを抱えているものです。
だから寄り添うのが先決。
「アドバイスせずに聞いてあげましょう」という教えが出てくるのも当然です。
他人の人生経験から生まれるアドバイスが通用しない可能性もあります。
人から言われた解決策はヤル気にならない場合もあります。
本人が自分事として困りごとに向き合う意志も大切です。
本人が自ら解決できたら、自信も高まります。
こうした発想はNLPにも通じるとはいえ、
それをとても大切にしているコーチ、カウンセラー、セラピストがトレーナーとなった場合、セミナー全体にもその思想が表れることがあるのです。
つまりセミナーという「教える」場においても、「アドバイスしてはいけない」方針が貫かれる場合です。
「あくまで私はNLPというものを伝えている立場です。どう受けとるか、どう使うか、何を思うか…、あなた自身の感じ方が全てです」と。
研修講師や先生が「教える」ことを当たり前だと考えているのとは対極的に、セミナーを「参加者本人が気づくための場」と捉えていることもあるようです。
そのため説明の時間よりも、実習を通した『体験からの学び』に重点が置かれます。
そして実習のあとに入念な『振り返り』の話し合いがなされます。
とりあえず体験してみて、体験したことから気づいたことを言葉にしてみて、自分なりの学びを持ち帰る、といった方針が見られやすいといえます。
自分で能動的に学びを得るのに慣れている人には心地よい時間となるでしょう。
質問をしたときに、答えを教えてもらう代わりに、あなたが自分で気づくように質問が返ってくる場合もあります。
もしあなたが
「NLPのセミナーを通じて、自分の人生が良くなったり、自分に役立つ学びが得られたら良い」と考えるのであれば、
コーチ、カウンセラー、セラピストの経歴を持つトレーナーはその効果を最大化してくれそうです。
一方もし、
などと考えるのではあれば、
「教える」時間も重視するトレーナーを検討すると良いかもしれません。
整体や鍼灸など、身体のケアの施術をする仕事のことを言っています(セラピストでも心理系ではない場合には、こちらに近いことが多いようです:アロマセラピストなど)。
またパーソナルトレーナーやスポーツのインストラクターなども含めて捉えてもらって構いません。
つまり「身体を扱うプロ」といえます。
NLPには「五感のどれを優先的に使っているか(=『優位表象システム』)」という視点がありますが、この点でいうとボディワーカーの人たちは、身体の感覚(触運動覚)に秀でている傾向が見られます。
その特徴の一部に
これらがNLPでは挙げられているのです。
そのためボディワーカーにとってのNLPの学びは、「自分でやってみて感じたこと」が中心となりやすいようです。
特に、身体の内側を高感度に捉えられる素養から、NLPのテクニックを使ったときの効果が実感されやすいのが特徴です。
「自分がNLPをやってどう変われたか?」の印象が強いのですから、その効果の高さを参加者にも味わってもらいたくなるのも当然でしょう。
参加者本人が体験して学ぶという意味ではコーチやカウンセラーに近そうですが、その学びの種類には大きな差が見られます。
コーチ・カウンセラー・セラピストの重視する『気づき』は、知的な内容なのです。
体験して、自分のしたことを客観的に振り返って、そこから言葉を使って『気づき』の内容を整理します。
一方、ボディワーカーのトレーナーが重視するのは『実感』です。
実習のときに体感した「うわぁ、こんな良い感じになるんだ!スゴイ」という印象を積み重ねるスタイルです。
『気づき』の効果は、頭で情報を整理して、今後に役立てる学びを手に入れて、その学びを心がけながら実生活を過ごせるようになるところ。
『実感』の効果は、その場で良い体験をして、その瞬間から自分を好きになったり、人生や他人に対してポジティブな気持ちになったりするところ。
ボディワーカーのトレーナーが選ぶ実習は、こうした『実感』が得られやすそうなものとなりがちです。
もしあなたがボディワーカー並みに身体の内側に高感度であれば、同じように実習で素晴らしい体験を期待できます。
身体よりも頭を優先してきた人だとすると、相性をチェックしておくほうが安全でしょう。
これはセミナー中の話し方についても同様です。
コーチやカウンセラー、あるいは研修講師などは言語能力が高いことが多く、流暢に多くの言葉を重ねて話しがちです。
その点、ボディワーカーは身体への高感度さから、自分の内面を的確な言葉で説明しようとします。
丁寧に言葉を選んで、実感を伴いながら、ゆっくりと言葉にする。
理論や専門知識よりも、自分の体験談であることが多く、気持ちを込めながら話してくれます。
参加者として聞いていると参考になったり、感動したりもできそうです。
ということで、トレーナーの経歴が影響するところとして、セミナー進行や話し方などについて説明してみました。
この部分は、あなたの学びやすさや、居心地と密接に関係します。
どんな学びの場が好みなのかを踏まえてチェックしてみてください。
【函館】 2. 9(日)満席
【東京】 2.16(日)満席
【札幌】 4.13(日)
【東京】 4.19(土)
【大阪】 6. 1(日)
【札幌】 1. 12(日)・13(月)満席【札幌】 6. 14(土)・15(日)
【東京】 7. 5(土)・ 6(日)
【大阪】 9. 20(土)・21(日)
【札幌】 2025年 3~6月
【東京】 2025年11~2月
【函館】 2. 9(日)満席
【東京】 2.16(日)満席
【札幌】 4.13(日)
【東京】 4.19(土)
【大阪】 6. 1(日)
【Zoom】12月~ 2月 満席
【Zoom】 4月~ 6月
【札幌】2025年11月・4月
【東京】2025年3月8・9日
【東京】2025年5・6月
【札幌】 8.23(土)
【函館】12. 6(土)